「知っておきたい債権管理・回収のノウハウ」をテーマに講演をしてきました

今年は,お昼休み弾丸花見すらできず,気がつけば公園通り法律事務所も開所7年目を迎えていました。

年明けから,大変忙しい毎日ですが,所員一同元気に頑張っています。

 

昨夜は,若手経営者の方が集まる会合で講師を勤めてきました。

業種も規模も様々だったので,オーソドックスに債権管理・回収をテーマに選びました。

取引開始段階→取引中→未回収発生後の交渉段階→法的手続と,各段階のポイントについて解説し,

最後に「弁護士の上手な使い方」についてアドバイスさせていただきました。

取引開始段階での信用調査や契約書作成のポイント,回収段階での公正証書の作成の部分では,特に熱心にメモを取っておられる方が多かったです。

みなさん真剣に聞いて下さり,充実した時間となりました。

 

反省点としては,2回ほど笑いをとろうとしたのですが,ことごとく滑ったことです(笑)

次回は適度に笑いもとれる講演を目指して頑張ります。

 

投稿者:圭

 

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相続税対策を目的とした養子縁組も「縁組みをする意思」ありとの最高裁判決

祖父が,相続税対策を目的として孫を自分の養子としたケースで,他の相続人から養子縁組の無効確認が求められていた事件について,昨日1月31日,最高裁の判断が出されました。
以下,簡単に解説をしてみたいと思います。

 

この事件では,被相続人である祖父が,税理士から相続税の節税についての助言を受け(相続税の基礎控除額は,法定相続人の人数が多いほど増えます。),長男の子である孫と養子縁組をしています。
この養子縁組により,節税の効果は得られますが,他の法定相続人(長女と次女)からすると,自分の法定相続分が減ることになるため,養子縁組の無効確認を求め,自分たちの養子縁組前の相続分を取り戻すという利益があることになります。

 

民法の定める,養子縁組の無効事由の1つに,以下の規定があります。

 

民法802条
 1号 人違いその他の事由によって当事者間に縁組みをする意思がないとき。

 

 

長女と次女は,相続税対策目的での養子縁組には,「縁組みをする意思がない」から無効であると主張し,この点が大きな争点となりました。

 

この点について,一審・二審の各裁判所は以下のような判断をしました。

 

【一審(東京家庭裁判所)】
祖父(被相続人・養親)が自分で養子縁組の届出に署名していることから,養子縁組の意思があったとして,養子縁組の無効主張を退けました。

【二審(東京高等裁判所)】
祖父(被相続人・養親)には,専ら節税目的で真の親子関係を築く意思はなかったとして,養子縁組の無効を認めました。

 

養子縁組の無効を認めた高裁に対し,最高裁は,「専ら相続税の節税のために養子縁組をする場合であっても,直ちに当該養子縁組について,民法802条1号にいう「当事者間に縁組みをする意思がないとき」に当たるとすることはできない。」と判断しました。

この結論を導いた理由として,最高裁は「養子縁組は,嫡出親子関係を創設するものであり,養子は養親の相続人となるところ,養子縁組をすることによる相続税の節税効果は,相続人の数が増加することに伴い,遺産に係る基礎控除額を相続人の数に応じて算出するものとするなどの相続税法の規定によって発生し得るものである。相続税の節税のために養子縁組をすることは,このような節税効果を発生させることを動機として養子縁組をするものにほかならず,相続税の節税の動機と縁組みをする意思とは,併存し得るものである。」ことを指摘しています。

 

養子縁組には嫡出子の身分を発生させるという法的効果があり,これに伴い,様々な法律関係(扶養義務の発生,養親の氏への変更等)が生じます。法定相続人としての地位が生じることも,その1つです。
相続税法が,法定相続人が多いほど基礎控除額が高くなるという仕組みをとっており,基礎控除額の増額(=節税)のために法定相続人を増やすことを企図して養子縁組を行うことは,まさに養子縁組によって生じる法律関係の1つを発生させることとを目的にするものといえます。したがって,縁組みの意思と節税の動機とは,当然併存し得るものであり,節税目的による養子縁組であったからといって,直ちに縁組みの意思がないという認定はできないという趣旨と思われます。

 

これまでも,相続税の節税を目的とした養子縁組は行われてきており,いわゆる「家名」を存続させる目的での養子縁組も行われているのが実情です。また同姓の法律婚が認められていない日本では,同姓のパートナーに財産を相続させるという目的を実現するため,養子縁組がされる例もあります。
このように,養子縁組は,嫡出子の身分取得に伴い様々な法律関係を発生させる制度であり,相続や氏の変更などを目的として養子縁組を行うことは,社会的に行われてきました。最高裁の判断は,このような現状に即したものといえると思います。

以上は,私見ですが,この最高裁判例は非常にコンパクトに書かれており,行間の趣旨が読みにくいところがあると感じました。
今後,最高裁調査官解説等の判例解説にあたり,理解を深めたいと思います。

 

 

投稿者:圭

 

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公園通り商店会新年会

昨夜は,公園通り商店会の新年会に,弁護士3名で参加してきました。

今年も,事務所隣の第一ホテルさんで賑やかに新年の顔合わせでした。

参加者70名ほどでしたが,商店会に加入して6年になるので,さすがに顔見知りの方ばかりになりました。

 

佐藤会長の挨拶では,5月1日に井の頭公園が100周年を迎える節目の年に,チーム公園通り一丸となって取り組んでいきたいとのお話がありました。

イベントなども多く開催されるようで,とても楽しみです。

 

来賓の村上市長からは,昨年亡くなった,井の頭自然文化園の象のはな子の追悼銅像の募金が1000万円を超え,当初の1.5メートル規模の予定から,2メートル近くまで大きくなりそうな見込みとのお話がありました。

同じく来賓の武蔵野市立第一小学校校長清水先生からは,児童会が募金に協力したいと頑張っているとのことで,はな子はさらに大きくなるかもしれません。

吉祥寺駅の北口広場に設置予定とのことで,渋谷の「ハチ公前」のように,吉祥寺の「象のはな子前」が待ち合わせスポットになる日も近そうです。

 

(ちなみに,国会議員からは自民党の土屋さん,民進党の菅さん(スピーチ順)が来ておられましたが,どちらも,コンパクトなスピーチで素晴らしく,今年の進行はとても順調でした。笑。)

 

また,吉祥寺の歴史ある映画館バウスシアター(残念ながら2014年に閉館)のオーナー,本田拓夫さんからは,ゼネラルプロデューサーとして製作されている,井の頭公園を舞台にした映画「PARKS パークス」が,いよいよ4月公開となるとのニュースが。

こちらも井の頭公園100周年記念事業の1つだそうです。

橋本愛さん,染谷将太さんの出演に加え,本田さんの一押しは,期待の若手永野芽郁さんとのこと,ぜひ見に行きたいと思います。

 

公園通り商店会の新年会では,例年GW頃に開催される吉祥寺音楽祭(きちおん)の優勝バンドに余興で来てもらうのですが,今年は,「bwpとファンキーヘッドライツ」のみなさんが来てくれました。

早稲田出身のメンバーのみ,全員本職は別にある中バンド活動をしているグループと聞いていたので,同窓生として,興味津々でした。

 

 

オリジナル曲から始まり,ビリー・ジョエルの「Just the Way You Are」,寺尾聰さんの「ルビーの指環」から,商店会のみなさま向けということで,街が賑わう「ウイークエンド」というオリジナル曲で締めでしたが,

私が出席させて頂くようになってからの新年会余興で,1番盛り上がったのではないかというステージでした。

短い時間でしたが,ボーカルの千葉さんはとても良い声で,楽しく聞かせて頂きました。

引揚げるところを捕まえてご挨拶したところ,入学年1年違いだし,一人は弁理士さんだしで,親近感倍増でした。

 

また,例年にないサプライズイベントが1つ。

公園通り商店会古参の某社長ご夫妻が,昨日結婚記念日,しかも式を挙げられたのが第一ホテルということで,ホテルからウェディングケーキが用意されました。

当事務所の所長が商店会の理事を務めている関係で,花束のプレゼンターをさせていただきました。

夫婦仲のよさがあふれる一場面に,会場がぐっと暖かくなりました。

 

今年も吉祥寺は,賑やかな1年になりそうです。

 

 

写真は今朝の公園通りのフラッグです。

(青年部が付け替え作業をしていて,当事務所からは澤田弁護士がお手伝いしています。)

今年も,地元にしっかりと根を張り,さらに広いエリアのみなさまのお力になれるよう,体力・気力ともに充実させて,頑張っていきたいと思います。

 

投稿者:圭

 

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2017年・新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

年末から,暖かなお天気の日が続き,とても穏やかなお正月でしたね。

みなさま,お元気で新しい年を迎えておられるでしょうか。

 

公園通り法律事務所は,本日から年始の営業を始めました。

弁護士は,初日から,打合せや年始から本格始動する事件の対応などに,さっそく忙しく勤務を始めており,

事務局は,たくさんいただいた年賀状の整理に追われています。

 

年始に,ご依頼者・顧問先・関係先の皆様お送りした毎年恒例の「公園だより」を,ご紹介いたします。

 

今年の事務所報表紙は,事務局長が昨年訪れた,イラン・シラーズのペルセポリス遺跡の写真です。

各弁護士からのご挨拶に加え,本年は,弁護士「普段使い」のお勧め,というタイトルで,顧問業務のご紹介を掲載しました。

 

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本年も充実した1年とできるよう,一同業務に邁進して参ります。

2017年もよろしくお願い申し上げます。

 

投稿者:圭

 

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2016年も終わりに近づいてきました

思いの外,暖かい12月となりました。

このまま暖かい新年・・・となって欲しいところです。

 

今年は,後半に向かって忙しさが加速していく1年で,事務所一同,出たり入ったりの慌ただしい毎日を過ごしておりました。

本日で,一応年内終業ということで一段落したものの,また年始早々から忙しい毎日となりそうです。

束の間の小休止ですが,家族でゆっくりと年越しをして,鋭気を養いたいと思います。

 

毎年恒例の事務所報の準備も何とか間に合い,ご依頼者,友人知人の皆様のお手元に届けることができそうです。

 

来年は,さらに多くの皆様のお力になれるよう,フットワークも軽く仕事に励みたいと思います。

みなさま,よいお年をお迎え下さい。

 

投稿者:圭

 

 

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今日のランチ−Boulangerie Bistro EPEEに行ってきました−

今日のランチは,所員でBoulangerie Bistro EPEE(ブーランジェリー・ビストロ・エペ)に行ってきました。

井の頭公園方面にお昼を食べに出るたびに,美味しそうなパン屋さんがあるなと気になっていたところで,奥にビストロが併設されています。

 

ランチコースが2種類あって,メインが豚の煮込みかブイヤベースだったので,肉食ぞろいの当事務所は全員豚をいただきました。

普通,2種類あったらバラバラに注文してシェアする気もしますが,ここは全員肉で。

 

まずは,お豆のスープがでてきました。

見た目より濃厚で,野菜のうまみたっぷりの優しい味でした。かかっていたジュノベーゼ・ソースの香りも良かったです。

 

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サラダは,リコッタチーズのドレッシングがうまみたっぷりでした。

 

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パン屋さんだけに,美味しいパンが次々と出てきました。

(最初のパン盛りは,みんな一瞬で食べてしまったので撮り損ないました。)

おかわりで出てきた,伊予柑入りのパン。マーマレードを入れて焼かれているようですが,皮の歯ごたえが感じられました。

 

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メインの豚肉は,とても柔らかく,唐辛子がきいた煮込みで夏にぴったりでした。

万願寺唐辛子もよい彩りでした。

 

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デザートまで。

 

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吉祥寺のランチは,ビジネスパースンには厳しめの,ゆっくり出てくるお店が多いのですが,

こちらはさくさく出てきて午後の仕事にも響かないので,再訪決定です。

パンも買いに来たい美味しさでした。

 

夏真っ盛りなので,暑さに体力を奪われないよう,例年通り食べて乗り切りたいと思います。

 

投稿者:圭

 

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一橋ロースクール同窓会第4回総会が開催されました。

先週土曜日,第4回一橋ロースクール同窓会総会が開催されました。

今年は,総会前に,昨年度一橋大学を退官された村岡啓一,野田博,両先生に御協力いただき,卒業生向けの講演会を開催しました。

野田先生には,最終講義「コーポレート・ガバナンスにおける規制手段手法の考察−ソフトローの側面を中心として−」に,未公開の最新研究を加えたご講演をいただき,

村岡先生には,2月に開催された国際シンポジウム「刑事弁護人の役割—そのとき、弁護人はなにをすべきか?」の基調報告から「なんで,『あんな奴ら』を弁護できるのか?」を再演いただきました。

お二方に登壇いただくという贅沢な講演で,100名近い卒業生が聞き入りました。

 

総会は,卒業生・先生方含め130名の参加があり,先生方からの祝辞,卒業生が運営している学習アドバイザ制度の報告・新しく立ち上がるキャリアアドバイザ制度の告知,卒業生のスピーチなどがあり,和気あいあいとした雰囲気の中,あっという間の2時間が過ぎました。

先日司法試験を受け終えたばかりの代からは,ロースクール生を「蝉の幼虫」に例え,ロースクール時代の勉学を糧に,これから立派な成虫になっていきたいという趣旨のスピーチがありました。

蝉のように7日間と言わず(笑),長命で頑健な成虫に育ってくれることを願うとともに,私自身,後輩たちに誇れる仕事を続けていかなければならないという思いを新たにしました。

 

立ち上げ準備から3年間事務局長として,昨年から2年間は会長として,当会の運営に携わらせていただきましたが,今年で代替わりとなり,後輩への引き継ぎをすることができました。

当初は,まずは,「続けていくことに意味がある」と思いながら,毎年の総会の準備をしてきましたが,一昨年は後藤昭先生の最終講義再演,昨年は,各分野で活躍する卒業生を登壇者として在校生・卒業生両方に向けた座談会を企画,今年は冒頭にご紹介した卒業生向けの講演会を開催することができました。

徐々に付加価値もつけられてきたかなと思っています。

 

現在,悲しいことではありますが法曹志望者の減少が目をそらすことのできないレベルの問題になっており,法科大学院も法曹養成の中核としての意義を問われています。

私自身,公益活動として法曹養成の問題に取り組んでいるため,思うところは多々ありますが,この同窓会に集まったメンバーが,一橋ロースクールで教育を受け,法曹に止まらず,企業,官庁,地方自治体など多数の分野で活躍していることは,変わらない事実です。

卒業生のみなさんには,その人脈を生かす場として,今後も同窓会を活用してほしいと思いますし,先生方には,卒業生の活躍を確認する場としていただければと思っています。

 

運営を信頼できる後輩に引き継ぐことができ,肩の荷が降りた1日でした。

その時々のニーズにあった形で,同窓会が存続してくれることを願い,これからは陰ながら支えていきたいと思います。

 

投稿者:圭

 

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明日から,吉祥寺ふれあい夏まつりです。

7月21日(木),22日(金)と恒例の吉祥寺ふれあい夏まつりが開催されます。

当事務所からは,本日,澤田弁護士がやぐら設営のお手伝いに参加します。

 

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朝は雨模様のようですが,昼からは晴れてほしいですね。

当商店会ならではの,美味しいものがいろいろと出店されるので,お昼ごはんが楽しみです。

 

今年も盛り上がりますように!

 

投稿者:圭

 


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弁護士の「敷居の高さ」について考えてみました−後編−

弁護士の「敷居の高さ」について,続きです。

3 どんな弁護士出てくるのかわからず不安・弁護士が身近に感じられない

弁護士人口が増えたとはいえ,弁護士を「身近な存在」とまで感じておられる方は,まだまだごく少数なのが現状かと思います。
また,できれば一生「お世話になりたくない職種」という位置づけも相変わらずのようで,実際に「できるだけお世話にならないように頑張ります(笑)」などと言われることもしばしばです(これは弁護士の仕事が,深刻な紛争とセットというイメージだからだと思うのですが,4にご紹介するとおり,シビアな紛争状態の事件ばかりをやっているわけではありません。)。
そもそも,日常から離れた存在の上に,どんな弁護士が出てくるのかわからないのでは,相談のハードルも高いのではないでしょうか。

当事務所では,ウェブサイトや広報誌等を経由して当事務所にアクセスされる相談者の方向けに,少なくともどのような弁護士が相談をお受けするのかわかるよう,顔写真を掲載しています。多少は,ご相談のハードルが下がるとよいのですが。

また,当事務所は井の頭公園から五日市街道に至る「公園通り」に面しているのですが,せめて地元の方々くらいには実際に顔が見える存在でありたいという思いから,地元の企業・事業主の方で構成されている公園通り商店会のメンバーとなり,所長は理事を務めさせて頂いております。
毎月2回の通りの掃除や,フラワーポットの植え替え,街頭のフラッグの付け替えなど,所員も活動に参加しています。吉祥寺に事務所を開設して6年目になり,顔見知りの方も増えました。
昼夜問わず,通りを歩いているとご挨拶する方が増え,「娘さん大きくなった??」などと声をかけられることも。

地元限定ではありますが,身近に弁護士がいることが当たり前という感覚を持つ人が増えてほしいと思っています。


4「裁判しか頼めない」という誤解

裁判をおこされてしまった,あるいは裁判をするしかないと思うとご相談に来られる場合がよくあります。お尋ねすると,それまでの段階で,抱えている問題が法律問題なのかわからないので,弁護士に相談してよいのか迷ったとか,トラブルは起きているがどの段階で相談に行ってよいものか決断できなかったなどと,それまで悩んで来られたケースが多いのです。弁護士何を頼めるのかがよくわかないため,弁護士の活用がとても制限的に考えられている傾向があるように思います。

弁護士がご相談・ご依頼に応じることができるのは,「法的なトラブル」ということになります。
日本は,法治国家ですから,社会生活・経済活動等あらゆる分野に渡って多くの法律があり,権利や義務,様々なルールが決められています。したがって,多くの問題は「法律問題」である可能性が高いと言えるでしょう。
なので,まずはトラブルが法律問題である可能性があることを念頭に,弁護士に相談されるのがよいと思います。
「離婚」や「債権の回収」などといったわかりやすいケース以外にも,個人の社会生活,企業の経済活動ともに,日常的に多くの問題が発生しており,その問題を弁護士が解決できる可能性があります。
当事務所では,まず法律相談のご予約の際に,簡単な事件の概要を伺い,弁護士がお力になれそうな事件かどうか判断してからご予約をおとりするようにしておりますので,まずはご一報いただければと思います。

次に,トラブルのどの段階で弁護士に相談するのがよいか,という点です。これは,早ければ早いほどよいと思います。
たとえば,建売住宅を購入するという場合を考えてみると,〃戚鵑魴襪崛阿坊戚鷭颪鮓てもらう→引渡しを受けた自宅に欠陥があるので業者負担で修理を依頼したら,その欠陥は契約書上買い主負担と言われてしまったので交渉したい→6伴垳鮠弔長引いて,どうにもうまくいかないというトラブルの流れが考えられます。

,涼奮で相談に来て頂ければ,弁護士が契約書をチェックし,不利な条項を修正してご提案することができますので,後の交渉をかなり有利に進められることになります。
△涼奮でご相談に来られた場合,問題点を整理してご自身で交渉を進められるにあたっての注意点や方向性を助言することもできますし,弁護士が代理人となって交渉そのものをお引き受けすることもできます。
の段階となり,交渉が行き詰まって来ると,調停や訴訟など法的な手続を起こすしか選択肢がない場合も多く,法的手続の代理をお引き受けすることになります(これはあくまでもイメージですので,実際には個別の事案によります。)

このように,早くご相談に来て頂いた方が,リスク低減に役立ち,弁護士にかかるコストも抑えられます(法律相談や契約書チェックと比較すると,法的手続等の代理をお引き受けする方が高額になるため。)。
以上は,個人の方のトラブルを例に出しましたが,企業の場合は,問題となる金額が高額になる傾向があるため,一層早期の相談が合理的といえると思います。

裁判にならないと弁護士に依頼できないのではないか,という点については,以上にご説明したとおり,全くそのようなことはありません。

当事務所の弁護士は3名いますが,たとえば,1名は裁判所に外出,1名は契約書の作成やチェック,1名は法律相談と,日々それぞれが様々な仕事をしています。


5 おわりに

弁護士の敷居が高い理由は他にもあるのだろうと思いますが,多くは,弁護士側の情報発信不足が原因で,弁護士自身が利用のハードルを高くしているという側面があるように思います。
私自身も,日常業務に追われて,利用者の皆様に向けた情報発信が十分にできているかと言われると,反省する部分が多々ありますが,今後も利用しやすい事務所を作っていけるよう努力したいと思っています。

投稿者:圭


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弁護士の「敷居の高さ」について考えてみました−前編−

「弁護士は敷居が高い」(=相談しにくい)ということが,しばしば言われ,実際に,ご相談者から,なかなか法律事務所に問い合わせることができなかった,相談しにくかった,という声が聞こえてくることもあります。
この「敷居の高さ」は,どこに原因があるのか,相談者の皆さまが足を運びやすい事務所にし,スムースに法的トラブルを解決して頂くにはどうすればよいのか,ご相談者の声を踏まえて,考えてみました。


1  弁護士報酬は「高い」というイメージ−最低でも100万円?!−

一般に,弁護士の報酬は高額であるというイメージが根強いように感じます。が,実際にかかる費用よりも,相当高額の報酬を請求されるのではないか,というイメージを持っておられる方が多いように思います。法律相談が終わり,事件をお受けするという流れになった際,ご相談者の口からしばしば出てくるのが,「最初に100万円くらいかかりますか・・・?」というご質問です。弁護士に頼むなら,なんとなく100万円くらいかかるんだろうな,と思っておられる方が多いからこそのご質問だと思うのですが,たとえば,個人の方からのご依頼が多い離婚事件の着手金は事案によって30万円から50万円程度(消費税別)です。また,企業・個人双方からご依頼のある債権回収の案件で,着手金が100万円を超えるのは,相手方に対して1800万円以上の請求をする場合です(詳しくは,当事務所ウェブサイトの「弁護士報酬」のページをご覧下さい。)。

このように,「最低100万円神話」は,「実話」とは開きがありそうです。が,それでも結局いくらかかるのかわからない,相談に行ったが最後,高い報酬を請求されるのではないかというご不安があるのではないかと思います(そんな押し売りのようなことは,もちろんしませんが。)
当事務所では,相談をお受けした上で,事件の依頼を検討されたいというご依頼者には,相談を踏まえ,〇件の解決方針,着手金のご提案,J鷭袈發慮通しを記載した,A4で1枚から2枚程度の見積書をお出ししています。既に当事務所への依頼を決めておられるご依頼者とはすぐに委任契約を締結いたしますが,やはり即決はできないという方も多いので,このような対応にしています。見積書には明確に金額を書きますので,納得した上で,依頼をしていただけるのではないかと思います。

また,報酬ですが,当事務所の報酬基準(現在は自由化されていますが,当事務所は旧来の弁護士会の報酬基準を使用しており,同様の事務所が多いと思います。)に基づく成功報酬は,事件が終了した段階で経済的利益があった場合(たとえば,300万円の支払いを受けられた場合は,300万円が経済的利益となり,1000万円請求されていた事件で,支払いを300万円に押さえられた場合は,減額分の700万円が経済的利益になります。),その金額の何%という形でいただくことになるので,得られた利益を上回る請求をすることはありません。支払いを受ける側の事件の場合,基本的に報酬金が持ち出しになることはない,ということです。

数年前の人気ドラマ「リーガル・ハイ」では,主人公の古美門研介弁護士が,800万円の慰謝料請求事件の報酬として,1000万円を請求していたような記憶がありますが,この基準に基づけば,通常起こりえない請求ということになりますね(笑)。

なお,報酬基準に基づいてご提案した弁護士報酬が高いと感じられるかどうか,という点については,報酬に見合った(またはそれ以上の)ご満足をいただける仕事を私たちがするかどうかの問題と考えています。

※なお,ご依頼内容によっては,時間制(タイムチャージ)で報酬を請求させて頂くこともありますが,その場合にも,時間単位の金額,清算方法等はお見積もり段階でご説明します。



2 相談料がいくらかかるかわからないから,そもそも相談に行きにくい

1では,事件をご依頼頂く場合の,着手金・報酬等について考えてみましたが,そもそも法律相談にかかる費用がわからないので,相談に二の足を踏んでしまう,ということもあるのではないか,と想像します。

当事務所では,法律相談料は5000円(消費税別)/30分ということで,ご案内していますが,1時間かかれば1万円だし,3時間かかるなら3万円と,確かに実際にかかる金額がわかりにくいなと思いました。お電話で相談の問い合わせを頂く際には,初回のご相談で1時間程度はみていただきたい,とご説明しています。込み入った案件では1時間半から2時間かかることもありますが,問い合わせの際に,ご相談の概要を伺い,相談時間の見通しをお伝えするようにしています。

また,ご相談時に事件として(訴訟・調停・代理人としての交渉・文書作成等)お受けすることが決まった場合は,相談料はいただいておりません。

以上のとおり,とりあえず,初回の法律相談料は,1万円と消費税,と理解して頂けるとよいのではないかと思います。

後編では,「3 どんな人が出てくるのかわからず不安・弁護士が身近に感じられない」「4 裁判しか頼めないという誤解」というテーマについて,考えたみたいと思います。

投稿者:圭


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