2016.07.25 Monday
一橋ロースクール同窓会第4回総会が開催されました。
先週土曜日,第4回一橋ロースクール同窓会総会が開催されました。
今年は,総会前に,昨年度一橋大学を退官された村岡啓一,野田博,両先生に御協力いただき,卒業生向けの講演会を開催しました。
野田先生には,最終講義「コーポレート・ガバナンスにおける規制手段手法の考察−ソフトローの側面を中心として−」に,未公開の最新研究を加えたご講演をいただき,
村岡先生には,2月に開催された国際シンポジウム「刑事弁護人の役割—そのとき、弁護人はなにをすべきか?」の基調報告から「なんで,『あんな奴ら』を弁護できるのか?」を再演いただきました。
お二方に登壇いただくという贅沢な講演で,100名近い卒業生が聞き入りました。
総会は,卒業生・先生方含め130名の参加があり,先生方からの祝辞,卒業生が運営している学習アドバイザ制度の報告・新しく立ち上がるキャリアアドバイザ制度の告知,卒業生のスピーチなどがあり,和気あいあいとした雰囲気の中,あっという間の2時間が過ぎました。
先日司法試験を受け終えたばかりの代からは,ロースクール生を「蝉の幼虫」に例え,ロースクール時代の勉学を糧に,これから立派な成虫になっていきたいという趣旨のスピーチがありました。
蝉のように7日間と言わず(笑),長命で頑健な成虫に育ってくれることを願うとともに,私自身,後輩たちに誇れる仕事を続けていかなければならないという思いを新たにしました。
立ち上げ準備から3年間事務局長として,昨年から2年間は会長として,当会の運営に携わらせていただきましたが,今年で代替わりとなり,後輩への引き継ぎをすることができました。
当初は,まずは,「続けていくことに意味がある」と思いながら,毎年の総会の準備をしてきましたが,一昨年は後藤昭先生の最終講義再演,昨年は,各分野で活躍する卒業生を登壇者として在校生・卒業生両方に向けた座談会を企画,今年は冒頭にご紹介した卒業生向けの講演会を開催することができました。
徐々に付加価値もつけられてきたかなと思っています。
現在,悲しいことではありますが法曹志望者の減少が目をそらすことのできないレベルの問題になっており,法科大学院も法曹養成の中核としての意義を問われています。
私自身,公益活動として法曹養成の問題に取り組んでいるため,思うところは多々ありますが,この同窓会に集まったメンバーが,一橋ロースクールで教育を受け,法曹に止まらず,企業,官庁,地方自治体など多数の分野で活躍していることは,変わらない事実です。
卒業生のみなさんには,その人脈を生かす場として,今後も同窓会を活用してほしいと思いますし,先生方には,卒業生の活躍を確認する場としていただければと思っています。
運営を信頼できる後輩に引き継ぐことができ,肩の荷が降りた1日でした。
その時々のニーズにあった形で,同窓会が存続してくれることを願い,これからは陰ながら支えていきたいと思います。
投稿者:圭