ホームページ復旧のご報告

3月18日から弊所ホームページにアクセス障害が発生しており,ご迷惑をおかけしておりました。
同月20日に無事復旧し,閲覧可能な状態となっておりますので,ご報告いたします。


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ホームページ不具合のお詫び

公園通り法律事務所ホームページに不具合が発生しており,一時的にアクセスできない状態となっております。
アクセスいただいている皆さまに,お詫び申し上げます。
当事務所の連絡先,所在地等を以下にご案内いたしますので,ご覧下さい。

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2−4−16 吉祥寺石井ビル2階(Google map は 
こちら
電話:0422−23−6162
FAX:0422−23−6163
業務時間:平日午前9時から午後6時(木曜日は午後8時まで延長)
 ※ご希望により,午後6時以降または土曜日のご予約もお取りしております。


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東日本大震災から3年,4度目の3.11に思うこと

東日本大震災から3年,4度目の3.11に思うことを投稿します。

死者1万5884人(これに加え3000人近い方が震災関連死と認定されています),行方不明者2633人に及ぶ未曾有の大震災により,3年が経った今も,26万人を超える方が避難生活を強いられています。
この震災では,福島第一原発の事故により,福島県沿岸部を中心に,帰宅困難区域・居住制限区域等の規制が敷かれる事態となり,自宅に帰らないことを強いられ続けている多くの人がいます。
福島県では震災関連死による死者(1660人)が震災による直接の死者(1607人)を超えたとの報道からも,避難生活の苛酷さが伝わってきます。
福島に限らず,津波の被害地域の居住問題は未だ解決されていません。
災害公営住宅の建設など,少しずつ復興計画は進んでいるものの,未だ宮城・福島・岩手3県の仮設住宅の入居率は80%を上回るとのことです。
このように,原発事故と津波により国土の一部が深刻に損なわれてしまったことが,復興への大きなハードルとなっています。

私の同業者の中には,現地で被災した方々を支えている方,首都圏に勤務しながらも何度も被災地に通い支援に取り組む方,原発問題に正面から対峙する方,避難者のサポートに取り組む方など,法律の専門家としての様々な支援を実践している方々がいます。
私は,自分にできる範囲のささやかなことしかしてきておらず,真摯に活動しておられる方々を見るにつけ,ただただ頭が下がる思いです。
昨年は,忙しさに紛れて被災地に足を運ぶことができず,心残りとなってしまいました。

未だ復興は遂げられておらず,まだしなければならないこと,できることはあまりにも多くある中,「記憶の風化を恐れる」との報道を,自戒の思いを込めて見ています。

支援を続けるためには「震災は続いている」という意識を持ち続けることが不可欠であることを,私自身,改めて感じたところです。
私は,時々,陸前高田の仮設住宅でお会いした1人の老婦人が「私は,息子が流されてしまったの。」と静かにお話しされていた時のことを思い出します。
「死んでしまった」という表現ではなく「流されてしまった」という言葉に,死を受け入れられない葛藤や,津波という自然災害に抗うことができなかった無力感が込められているように感じました。

震災から3年が経つ中,それぞれが責任を伴う仕事をし自分の生活もあり,気持ちはあるけれど具体的な支援に結びつかないという方も多いのではないでしょうか。
「大きな支援」ができるに越したことはありませんが,それだけが支援ではないと思います。自分にできる「小さな支援」を見つけ,それを実践することで変わるものもあるのではないでしょうか。
「できることを続けること」,4度目の3.11を迎え,思ったことです。
実践していけるよう,気持ちを持ち続けたいと思います。

投稿者:圭


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「書く」仕事をするということ−「日本語練習帳」「日本語の作文技術」,書く力を養う書籍のご紹介−

弁護士という仕事は,日々の業務の中で,非常に多くの文書を書きます。
私は,比較的訴訟業務が多い弁護士なので,裁判所に提出する準備書面を毎日のように書きますし,交渉案件では,こちらに有利に交渉が運ぶよう,タイミングに応じて様々な内容の書面を送ります。
メールやファクシミリでの連絡文書,ご依頼者への報告書も,数え切れない程書きます。

そんな毎日の中で,常に意識するのは,伝えたいことを
いかに正確に表現したわかりやすい文章を書くか,ということです。
依頼者に有利な解決を導くために,丁寧に事実関係を聴き取り法律論を組み立てることが,弁護士の仕事の主要な部分であることは言うまでもありません。
一方,せっかく聴き取った有利な事実を法的に適確に位置づけられたとしても,それを相手に正確に伝えられなければ,その効果は半減,あるいは0にすらなってしまいます。

語順,接続詞の使い方,句読点の打ち方,改行の要否,見出しの付け方,ナンバリングの仕方など,気をつけるべきことはたくさんありますし,「法律文書」として,通常の文書とは異なる専門的な配慮が必要な点もあります。
このように,留意すべきポイントを上げ出すときりがありませんが,わかりやすい文章であることの大前提として,日本語が正確に使われていることが不可欠だと思います。

私は,小学生の頃から,母に読書感想文を添削されていた記憶があり(あくまでも「感想」部分ではなく,文章の書き方部分のみ),今思い出してみると「てにをは」や,接続語の使い方など,みっちりと教わっていたように思います。
こんな経緯もあり,比較的「書く」ことには自信をもって学生時代を過ごしてきました。
しかし,ロースクールで学び,弁護士という仕事に就くことが現実味を帯びてくる中,不安に感じはじめたのが,自分が話し・書いている敬語が本当に正確なのか,ということでした。
そこから派生して,自分が当然のように使っている日本語は,本当に正しいのだろうかとも思うようになりました。
その不安を解消してくれたのが,この書籍です。

大野晋著「日本語練習帳」(岩波新書)1999

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国語学の大家である大野晋先生が,言葉の本質を正確にとらえることの意味,日本語の文法,文章を書くということの本質,敬語の基本的なルールについて,丁寧に解説しておられます。
また,「練習帳」だけに,それぞれのパートに練習問題がついています。
この本を読んで,それまで曖昧なまま使っていた言葉を,正確に使おうという意識が高まりましたし,丁寧に日本語を使おうと思うようになりました。
今でも,文章を書くにあたり,曖昧な点がある時,すぐに手に取れるよう,デスク後の本棚に置いています。

また,文章を書く「技術」に特化して,より詳細に「書き方」を紹介したもので,私がとても気に入っているのが以下の書籍です。

本田勝一「日本語の作文技術 新装版」(講談社)2005

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この本は,弁護士2年目に受けた,民事訴訟についての研修の際,講師をして下さった東京地裁の部総括判事が紹介されていたものです。
「修飾の順序」という章では,適確な語順とはどのようなものか,という点が論理的に説明されています。
語順を入れ替えるだけで,文章が飛躍的にわかりやすくなることを実感できます。
実際に書面を書いていても,読み返して語順を修正するだけで,書きたいことがクリアに伝わるようになることがあります。とても参考になる内容でした。
また,「句読点の打ち方」という章では,効果的な句読点の打ち方が解説されており,不正確な句読点の使い方をすることでどれだけ文章がわかりにくくなるのか,逆に正確に使うことでどれだけ文章がわかりやすくなるのかが,例文を示して解説されています。
私は,この章を読んで,日常的に書く自分の文章は「、」が多すぎるなと反省し,本当にこの「、」は必要かということを意識するようになりました。

書く仕事をするにあたって,手放せない2冊です。
母校ロースクールと成蹊大学ロースクールで,法曹を目指す後輩達の教育に携わりながら,「答案」という文書を書く受験生にも,ぜひ読んで欲しいと思う書籍です。

というブログを書きながら,このブログの文章がわかりにくかったらどうしようかと不安になりますが(笑)
これからも,書く仕事をするにあたり,文章力を向上させていけるよう,意識をもって「書く」ことを続けていきます。

投稿者:圭


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