若冲展 見ました

5時間の行列で話題になった『生誕300年記念 若冲展」、5月20日に行ってきました。

ゴールデンウイーク直前からの開催で、ネットで前売券を買って「いつでも行ける」態勢にしていたのです。
ところが、人気はうなぎ登りで、待ち時間が3時間だ、4時間だとすさまじい話が聞こえてきて、あせって、行かなくてはと思ったときは、あと1週間しかない状態。
閉幕直前の週末はすさまじいことになりそうなので、金曜日早朝から突撃することを決心。

少し早起きして、8時過ぎに上野駅着。足早に東京都美術館を目指すと、もう、並んでいます、並んでいます。。。最後尾は東京藝大の奏楽堂あたり。新聞朝刊抱えて時間待ちに備えたのですが、見通しは甘く、「読み終わったら下に敷いて、座って待とう」と覚悟を決めました。
それでも行列は少しずつ動き、曇り空で体力も消耗しないうちに10時前には入り口前に到達。2時間と少しで入館できました。

極彩色で画面が埋め尽くされた緻密な植物画、動物画。対照的に、水墨のふすま絵はたっぷり取った白い空間の中に、枯淡の葡萄や蓮が静かに佇み、同じ絵師の作なのかと戸惑います。
クジャクや鳳凰の羽毛など、一体どれほどの時間がかかったのか、強迫観念に突き動かされていたのかと思ってしまうほど細密な繰り返しを描きながら、かわいらしい子犬を一幅に百匹も描くなど、ユーモラスな絵もあります。
若冲コレクターであるプライス夫妻(アメリカ人・日本人)の著名なコレクション『鳥獣花木図屏風』は、枡目を一つずつ彩色するという、自由でモダンな手法。象やラクダなど、想像で描いたと思われる動物のユーモラスなこと。若冲には色々な顔があります。

白眉は、30幅の『動植彩絵』と相国寺所蔵の『釈迦三尊像』の一括展示。前者は、明治期に逼迫した相国寺が手放し、日本最古の旧家(皇室)に売却(献上)されたという由来のもの。
『動植彩絵』の一幅一幅の力強いこと。写実的かと思うと、よくよく見れば抽象化もしています。一つ一つが生きています。『雪中錦鶏図』の背景の檜を被う溶けかかったような雪は、エロティックでさえあります。何とも面白い。

その生きた時代にも人にもおもねらず、我が道を生きたという若冲。
5時間待ちにも耐えようかというほどたくさんの人の関心を集めたのも、なるほどと思えます。
絵画素人の私にとっても、久々にエキサイティングでした。

実は、数年前のこと。知人のお招きで、京都のとある料亭に行く機会がありました。
部屋に入ってすぐ、床の間に飾ってある掛け軸に目が留まり、若冲の鶏に似ている???と思ったのです。
当時、若冲のものはあまり巷間に出回っているとは思わず、驚いて、跪きもせず棒立ちのまま、中居さんに「これ若冲ですか? 本物ですか?」と聞いてしまいました・・・。「はあ、そう伺っとります」との返事に、何とお行儀の悪い、不作法なことを言ってしまったかと、後悔しても遅かった・・・。
今回、たくさんの本物を見ることができたので、今後、このようなことのないよう、気をつけます。

(投稿:幸)



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